ビギナー?

このドラマをちゃんと見るのは今日が初めてなのだが、なんか違和感あるというかイマイチというかちょっと退屈。リアリティもあまりないし、面白けりゃ別にウソでもいいんだけどすげー面白いとも思えないし。
リアリティという面で言えば、俺の会った事のある司法試験合格者の人というのはめちゃめちゃ優秀だったし、自分で法律を勉強してみてわかった経験から言っても司法試験というのはザルじゃないです。東大入る方がまだ易しいっす。
実在の司法修習生同士の会話なら、第○条第○項前段とか○○説とかいう法律用語がもっとばんばん飛び交ってると思う。法律家(の卵)というのは、具体的な法律なり学説なりを根拠として提示したうえで結論を導き出すのが仕事なんだから。「ビギナー」見てると、手術シーンなのにメスじゃなくて包丁で手術してるような医学ドラマみたいな感じがする。ちゃんとした法律系ドラマを見たいんだったら「アリーmyラブ」でも見ればいいと思う。
きっかけはフジテレビとばかりに「ビギナー」を見て司法試験目指しても全然OKだけど、司法試験をなめんなよーとだけはちょっと言ってみたくなる。
私の記憶が正しければ、テレビ業界の人が司法試験とかにあんま興味なさそうってのは、『101回目のプロポーズ』以来の伝統です。あるいはフジのトレンディドラマの伝統なのかもしれないが。
だって、武田鉄矢さんが司法試験の勉強をするシーンで画面に写った受験参考書に、「司法書士試験」って書いてあったんだぜ! そうか、あのドラマの主人公は、そもそも司法試験と司法書士試験の区別も付いてなかったんだな。それじゃ僕は死にましぇんの人でも受かりましぇん。