亡父との再会

…父が僕の前を歩いていた。後をついていくと、親父のはいているジーンズの尻ポケットが大きく破れていた。僕は「ああ、今度の父の日か誕生日にでも、新しいジーンズをプレゼントしてやらなきゃ」と思っていた…。

そんな夢を見た。内田百輭の『冥途』の読み過ぎでもないのだが、14年前に父が亡くなってから、こんな感じの夢をたまに見る。目覚めた後も、眠気と懐かしさと寂しさの残滓が枕の上に残っているようだった。

そういえば、もうすぐ彼岸か。
故郷の海を見に行くついでに、墓参りに行くのもいいかもしれない。父の好きだった酒と煙草を買う程度なら、リーバイス1本より安いだろうから。